教訓のススメ 介護トラブル 12月5日

教訓のススメ 2014年12月5日放送
●介護トラブル
介護認定のトラブル
介護保険の給付には、要介護認定が必要です。
介護度によって給付される金額もサービスも異なります。
介護が必要かどうか訪問調査を行うのですが、
家族が付き添いできなかったばかりにあったトラブルが紹介されました。
トラブルの内容は、
実際は介護が必要なくらいレベルが下がっている母。
訪問調査日が平日の日中のため、仕事を休めずに付き添いなしでしてもらったら
支援の必要がないという判定をされてしまいました。
認知症患者でも、初対面の人と会うと、緊張して脳が活性化し、
実際よりもかなりしっかりして見えることがよくあるそうです。
その場合は、再調査を依頼することもできるそうなので、
あきらめず相談する方が良いそうです。
日本が世界に誇る 最先端介護グッズ
●誰でも一瞬で力持ちになれる マッスルスーツ
価格 60万円
圧縮したくうきを使って伸縮する人工筋肉で、
最大30キロの重さを補助する機械です。
酸素ボンベのようなものがリュックについた形をしていて、
背負って、腰のベルトで固定します。
スイッチは頭につけたマウスピースを加えて吸うと入る仕組みに
なっているそうです。
持つ瞬間にマウスピースを吸うと、力のなさそうな松本伊代さんも
楽々20kg米俵を持ち上げられました。
●究極の次世代型車いす WHILL Model A
価格 95万円
スマートフォンで椅子の動きを操作できる
画期的な車いすなんだそうです。
車いすを押すと顔を見ながら会話ができないのですが、
これを使うと横で歩きながら操作可能なんだとか。
スマートフォンなしで、右手のレバーでも操作できるそうです。
●パワードジャケットMK3
1250万円
搭乗者の動きをセンサーがキャッチして、ほとんど力を使わずに
生活できるグッズなんだそうです。
まだ動きがぎこちなく、過渡期という感じですが、
受注販売で2機売れているそうです。
●世界一のセラピーロボット PARO
価格36万円
ギネスブックにも登録されている世界で最もセラピー効果
の高いアザラシロボットなんだそうです。
細かく目が動いたり、音の方に顔を向けたり複雑な動きができます。
世界で3000台以上も売れているそうです。
老人ホームでの介護トラブル
終身利用権があるという条件の良い老人ホームに
入居一時金1400万円を払い入居したが、
入居中に転倒骨折して病院に入院したというケースが紹介されました。
骨折が治り病院から退院して老人ホームに戻ろうとしたら、
老人ホーム側からまさかの一言。
『当施設には入れません』
弁護士の先生曰く、終身利用権という言葉をそのまま
受け止めたらいけないとのことでした。
終身利用権・・・法的に定めた言葉ではなく、業界用語。
終身利用権という語感から死ぬまで入居できると思いがちですが、
一か所の老人ホームに一生要られる保証はどこにもないそうです。
介護付き有料老人ホームであっても、
受け入れられるレベルから逸脱すると断られるケースがあります。
例えば胃ろうになってしまったら断られるというケースは
私も見聞きしたことがあります。
高齢者は刻々と体調は変わります。
65歳~83歳までの18年間2人暮らしに必要な資金は
5227万円かかるそうです。
ちなみにこれは生活費だけで介護費用は含まれません。
老後破産しないためにも、
家を売って老人ホームに入る人もいますが、
それ以外にも貯金はしっかりとしておいた方が良いそうです。
感想
私も最後は老人ホームに入ろうと思っていたので、
家を売って入っても途中で自分の状態が変わったら
終の棲家にはならないとよくわかりました。
老後の資金の大切さをしみじみと感じました。
うれしい話題としては、
筋力を補助する器具が次々と発明されているのがすばらしいですね!
介護だけでなく、もっと使いやすくなることで、
今は60歳で定年ですが、マンパワーの足りない専門職こそ
器具を使ってもっと長く働ける社会になれば、
福祉の財源を確保する意味でもいいなと思いました。